読んだ本
https://www.wul.waseda.ac.jp/kotenseki/html/wo06/wo06_01325_0001/index.html
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思ふよになくわしが思ふよに浮世がならば雪を
かいつくねてもつて五丁の燈籠とせん歟 将(はた)八朔の
無垢となさんか燈籠は軒端の花を照らし無
垢は聯子(れんじ)の月に映(えい)ず月といひ花とよぶその
名を聞(きく)よりやがて俤のをしはからるゝとは閑草(つれ/\くさ)の
言葉の露月の俤雪の膚みるがことくにかひ
つらねし秋の蔦屋の細見は思ふよふなる
浮世の宝花車(きやしや)な物とは是なるべし
雪をかいつくねし兎のとし 京街堂
花奢な文月のはしめ 淀早牛題