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吉原細見五葉松 序文

読んだ本 https://kokusho.nijl.ac.jp/biblio/100450863/2?ln=ja

 

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天明四年寿 細見

 

3

 吉原細見五葉松序

若緑(わかみどり)春立初(たちそむ)る松の内より 松や/\の年暮(くる)る迄

古今の色も中の町 よし原に譬(たとへ)ん物松にあらず

して 何ぞや十かへりの花を鼻にかけては散(ちる)桜も

又うれしく 色かへぬ操(みさほ)を心に含(ふくみ)ては 燈籠も猶いさ

まし常磐(ときわ)の影の深きをもて(以て) 大夫職の全盛に

さかえを友とし 掃(はら)へどつきぬ落葉をもて 大尽(だいじん)客

の千金に齢(よわひ)を契る 五町に五葉も相生(あいをい)の 松のち

とせを重ね/\て よろづ代(よ)易(かはら)ぬ題号として 細見

の版元を寿(ことふき)侍る

 あめあきらけき(天明)みつの

 とし(三年)みつのと(癸)のう(卯)の初春  明誠堂主人

 

 


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